肺から出てくる空気が喉の声帯をふるわせ、適切な音声を創り出せない状態が「発声障害」。声枯れはこのひとつ。
肺結核があるとここから結核菌がノドに運ばれて起きる二次性の結核。症状は声枯れ、嚥下時痛、咳、痰。
胃酸が咽喉頭、鼻、耳にまで戻ってくる状態。食生活の不規則さ、加齢による食道のしまりの悪さなどが原因。治療には内服薬、症状の強さにより手術を行う事もある。
声帯やその周りの喉頭の部分にできたがん。原因は喫煙、ウィルスなど。治療は抗がん剤、放射線療法、手術など。最近は免疫療法も考えられる。
喉頭のフタ、喉頭蓋におきる炎症。細菌やウィルスによる感染症が主な原因。症状は喉頭痛、声枯れ、息苦しさ。治療は抗生物質、消炎剤、ステロイドなどの内服、点滴。入院になることもある。
喉の運動神経の問題で発声中に喉の過緊張があり発声困難になる。治療にはボツリヌストキシンや手術を用いる。
発声にとって重要な神経の麻痺。原因は神経を遮断するウィルスやがんです。治療は内服薬や手術。
第二次性徴の生理現象のひとつ。男性の声変わりに多く、身体が大きくなるときに声の高さが安定しなくなる。治療は発声訓練など。
ストレスで声が出なくなったり、出にくくなったりするもの。治療には内服薬カウンセリングなどが有効。
膠原病の生体内反応が声帯に発症し、反応物質としてあたかも竹フシのように声帯に沈着したもの。症状は声枯れ。治療は一般的な音声手術をすれば改善する。
加齢に伴う声帯の萎縮。症状は声枯れ。声帯内の筋肉の萎縮が主体であるために発声訓練や声の筋トレも有効である。内服薬もある程度の効果がある。
声帯に溝が走ることにより有効な振動を得ることが難しくなる。声はいつも、しわがれぎみで大きな発声は困難。治療には手術が必要。
声帯全体がブヨブヨと腫れて、浮腫状になった状態。喫煙が一番の原因。治療は禁煙、内服薬、吸入薬、注射など。手術が必要になることもある。
声帯にできる血腫。原因は急激な発声や大きすぎる発声などで声帯の血管が破綻してできる。治療は内服薬、吸入薬、注射など。
声帯にできる良性のできもののひとつでいわゆる声帯のタコ。原因は声の使い過ぎなど。治療は内服薬、吸入薬、注射など。
声帯の炎症から声帯の振動が悪くなり声枯れが起こる。原因は風邪や声帯の乾燥など。治療は内服薬、吸入薬、注射など。