高濃度ビタミンC点滴療法は、ノーベル賞を2度も受賞されたライナス・ポーリング博士らが、「ビタミンCで癌が治る」ことを発表した1970年代から行われています。そして、癌が治るだけでなく人の身体にとってさまざまな効果が発見されたのですが、しばらくはあまり注目されませんでした。ところが、2005年にアメリカ国立衛生研究所(National Institute of Hearth: NIH)、国立ガン研究所、そして国立食品医薬品局などの施設からビタミンCが癌細胞に効くメカニズムに関する論文が発表されて以来、再び注目され、米国の大学病院などで臨床試験が行われるようになりました。そして、現在ではアメリカやカナダで多くの医師たちにより高濃度ビタミンC点滴療法をガン患者に行うようになっているのです。大北メディカルクリニックでは1998年よりこの点滴治療を採用し、今ではQOL(生活の質)を高めるため、また抗炎症治療のために有効な治療として行っております。ただ、点滴治療には時間と費用がかかってしまいますので、より簡易でリーズナブルな治療をご希望の方にはビタミン注射も行っています。
なぜ、ビタミンCを摂取するのに口からではなく注射や点滴が望ましいのでしょうか?それは人には口から胃を通り、腸を通じてビタミンCが体に入ってくるときには最高3g程度までしか入ってこないという性質があるからです。またビタミンCは大量に摂取しても、吸収が悪く、すぐに排泄されてしまいます。そこで、点滴を使うことでビタミンCの血中濃度を普段の20~40倍以上に増やすことができるため身体全体にビタミンCが行き渡りやすく、高い効果が期待できるのです。
当院で超高濃度ビタミンC点滴に用いるビタミンC(アスコルビン酸)製剤は防腐剤不使用のアイルランドで製造されたMylan社製のものです。新鮮で最高品質の状態でアイルランド工場から厳重な保冷コンテナで空輸しています。
アメリカやカナダで実施している超高濃度ビタミンC点滴療法の臨床試験に唯一採用された製剤です。
G6PD欠損症が無い場合はビタミンCを25g以上用いた超高濃度ビタミンC点滴を受けていただけます。
治療を受けていただけない方は?
超高濃度ビタミンC点滴療法は重篤な副作用が少ないのが特徴とされていますが、考えられる副作用としては血管穿刺部分の痛み、頭痛、吐き気、また脱水、低血糖時の震えなどがあります。これらの症状は点滴中であれば、点滴速度をゆっくりとすれば解決しますし、また点滴後であれば時間経過に伴い改善いたします。
3,500円~15,000円(健康保険の効かない自費診療です。ビタミンCの容量に応じて料金が変わります。) |